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DJ A-1

About SATOSHI KOSEKI

DJ A-1 a.k.a. Spin Master
2002年。Sanfranciscoで結成されたHIP HOP DJクルー " SPIN SCAANLOUS "のディレクターとして、LIVE SHOWCASE , MIX CD , REMIX , SOUNDTRACK製作に至るまで幅広く活動。様々なアイデアから繰り出されるスピーディーなルーティンと躍動感溢れるMIXで毎回卓越したステージングでオーディエンスを圧倒している。そのDJスタイルは実に幅広く、多くの音楽ファンから絶大な支持を集めている。

Scratch DJの出番

October 25, 2010

「最近"Back to the Future"を使って力技で締めてる」

って噂の当ブログですが

今日はバンドにおけるDJの存在について考えてみました

まず最近日米問わずHIPHOPのアーティストもバンド形態でのライブって増えましたよね

何故?

ずばり

ほとんどの「Rapper」や「Mc」は心のどこかで「いつかバンドでやりたい....」

とか思ってるかもしれません

Hiphopのライブのデフォルトは「DJ」が"Inst"を流して「Mc」がソレに合わせて"Rap"って感じなんですが

それはHIPHOPの歴史にも関係があったりします




ハイ!ココで「Back to The Future」!!
20070923_407163.jpg
(噂を掻き消すためにちょと早めですw)


70年代のニューヨーク

バンドがしたいけど「楽器買う金が無い」ってところから

金のない若者は父ちゃん母ちゃんの持ってるレコードを引っ張りだして来て

そのレコードに収録されてる一部分の美味しい溝

「ブレイクビーツ」を2台のターンテーブルで繋ぎ合わせて「演奏」って手段を

生み出したのです。それを発明したのがジャマイカ系移民クールハークといわれています

逆に言えばバンドを組めるだけの楽器が当時の彼らの手にあれば

今のJay-ZNas、いやHIPHOP自体が存在しなかったのかも?

って思うでしょ?


持論ですがそれが違うと思うんです

表現方法は違ったとしても彼らのメッセージや魂はなんらかの形で

Hiphopというカルチャーを生み出していたと思います

若者の「音楽がしたいってパワー」がアクシデント的に

BandではなくDJに出番がきた訳

「お金貯まって楽器買ってバンド組めるようになったらやろうね!」的な発想じゃない

「どうやって伝えるか」よりも「何を伝えたいのか?」

「方法」よりも「情熱」が勝った結果です

そこからはDJがHiphopには必要不可欠になった事はみんな知ってると思います。

ここで話を戻してみよう

根っこにあるのは「本当はバンドがしたかったけど」という点

ある意味、Hiphopの歴史上最もコンプレックスな事なのかも。

その反動が「バンドでやりたい」って事

「Mc」はそのコンプレックスを"Bandスタイルのライブ"で克服して

Hiphopの新しい姿を見るチャンスを伺ってるのかもね

もちろん他にもBandのメリットはたくさんあります

音とバリエーション、メンバー間の気持ちを一つにしたり挙げて行くとキリが無いんですが、、、、

そしてココからタイトルの

"Scratch DJの出番"




なんですが疲れたので次ぎに書きます。

at 16:54